ピアノを習うと頭が良くなるってほんと?
ピアノを弾くと頭が良くなるって、どこかで聞いたことありませんか?
どうしてそんな風に言われているのでしょうか?
どうやらそれは、HQ (人間性知能)とかかわりがあるようです。
人間らしく生きる力 HQ (人間性知能)
HQとは、人間が、人間らしく生きていくうえで必要な社会性や協調性、高度な思考力などをコントロールする知能の事です。
HQの主な要素
未来志向的行動力・・将来への夢や計画など、目的を持って適切に努力する能力
社会関係力・・理性、思いやり、協調性などを身につけて社会でうまく生きる能力
HQが高い人は、人間性が豊かで、社会的にも成功し、恋愛や結婚生活もうまくいく。そして、病気にもかかりにくく、健康で長生きする。
また、自ずと学力も高くなる。といわれています。
幼児期にピアノを弾くことによってこのHQが向上し、脳の構造も発達する事が実証されているのだそうです。
なぜ、HQの向上にピアノが良いの?
ピアノは
①両手を並列的に複雑に動かす
②見た楽譜を一時的に記憶しながら、その情報を引き出して演奏する
③次に弾くところを先読みする
④暗記する
このような事が、ワーキングメモリのトレーニングになり、ひいてはHQの向上につながっていくのだとか。ピアノを弾くことで、期せずして脳トレができているわけですね。
ちなみに、研究結果によると、他の習い事(塾、習字、スポーツなど)の中でも「ピアノ」、余暇の過ごし方(スポーツ、勉強、将棋や囲碁など)のなかでも「ピアノ」が、一番効果がある、という結果がでているそうです。
臨界期は?
5~8歳ごろまでが一番効果的。といっても、
20歳ごろまでは十分効果があるし、もちろん高齢になっても子供のころ程でなくても効果が出るそうです。
脳全体の活性化
ピアノを弾く時
①楽譜を見る・・視覚野→この情報が脳の深部にある記憶を司る部分に伝えられ、音符が意味を成す
②音符の意味を理解する・・前頭前野→ここで、見た音符をどう表現するか、体をどう動かすかを決定する
③情報が運動野に伝えられる。・・前頭全野での決定に基づき、情報が運動野に送られる。運動野から全身の筋肉に指令が送られ、ピアノを弾く動作が生み出される。その時、小脳の自動運動の仕組みを使うので、指を見なくても演奏できる。
④出た音を聴く・・聴覚野→その情報が前頭前野に伝わり、目的通りの音が出たかのチェックと、必要に応じて次の音に関する変更の決定などが行われる。
というように、ピアノの演奏をする時には、脳全体が活性化します。
このようなことから、ピアノを弾くと頭が良くなる、といわれているようです。
どうぞご参考になさって下さい。